2016

月あけまして、おめでとうございます。
新たな年を迎え、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私が新年を迎えた所では、とても天気が良く、久しぶりにきれいな初日の出を見ることができました。
同時に美しい月も空に輝いていて、清々しい気持ちで新年を迎えられた元旦でした。

この冬は例年に比べ、随分と暖かいですね。
それに加え皆さんからいただくメッセージによって更に温まります。
いつもいつも、本当にありがとうございます。

時々「キズナ」について触れてくださる方がいらっしゃいます。
続きをお届けできず、ただただ申し訳なく思います。
なかなか思うようにはいかないもので困りものです・・・。

しかし2つお約束できることがあります。

 

1つは「私の命が続く限り、描く機会が訪れた時には必ず描きます」ということ。

私は自分の作品のキャラクターを、1人1人の役者さんだと思いながら描きます。
ストーリーや台本などは私が用意し、登場人物は役者さんに演じてもらうという感覚です。
その方が自分の中ではキャラクターを尊重できますし、大切にできると思うので。
ですから「キズナ」のように途中で止まってしまっているものや、キャスティングを含め
すべての準備が整いながらも、スタート直前で仕事自体がバラシになったものなどの、
舞台に上がることすらもできなかった役者さんなどをたくさん抱えてしまっていて、
その辺も大変心苦しく思っています。

そういった理由も個人的にはありますし、待っていて下さっている方の為、
「キズナ」はいつか必ず完成させたいと考えています。

 

もう1つは「待っていただくその分だけ、よりよい作品になっていく」ということ。

連載時そのまま描いたものよりも、今描いた方が確実に良く描けますし、
今よりは将来描いたものの方が、やはりトータルで見たときの作品自体の完成度は
格段に上がっています。

もしかしたら、「キズナ」は世に出すにはまだ若かったのかもしれません。
ワインのようにもっと熟成しなさいということだったのかもしれませんね。

そういった理由で、特別視するわけではありませんが「キズナ」も私にとっては
大切な作品。
どんな形でも読んでさえいただければいい・・・というものでもありません。
然るべき形として、お届けできるよう考え続けていますので、
長い目でお待ちいただければ幸いです。

必ず機会は来ると信じます。

そのかわり・・・といってはなんですが、今年2月に新刊が出ます。
「夜のクラゲに抱かれて」というタイトルです。

役者さんたちには一生懸命演じていただきました。
ぜひ、観てあげてください。
よろしくです!

新年早々長くなってしまいましたが、皆さんにとって明るく楽しい
幸せな一年でありますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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